国語力開発講座とは
インターネットを利用した通信講座です.教室等における講義等はありません.
設計の基本ルールを学ぶために,フリープランニング(自由設計)の練習をしていただく講座です.自由設計したプラン(作品)を提出して,添削を受けることができます.前半戦は主にコミュニティセンターで,後半戦はその年の製図試験課題の建物で,フリープランニングの練習をしていただきます.各課題ごとに,大まかな設計条件(基本プログラムや敷地条件等)を提示しますので,その設計条件をもとにして,製図試験の模範解答例となるような理想系プランを作成していただきます.
疑問点は気軽に質問することができます.
※作品提出は受講者専用のホームページから行っていただきます.郵送での提出は受け付けません.
※添削図面は受講者専用のホームページで閲覧(ダウンロード)していただきます.郵送での返却は行いません.
※「計画の要点等」(記述)対策の講座ではありません.
使用テキスト『製図試験のウラ指導』
当講座では,書籍『製図試験のウラ指導』(最新版)の内容を基本として指導を行います.全国主要書店,インターネット書店にて,別途ご購入ください(教育的ウラ指導で直販はいたしておりません). |
開講期間
前半戦国語力開発講座:3月初旬頃~7月中旬頃
後半戦国語力開発講座:8月初旬頃~10月初旬頃(製図試験本試験日まで)
内容等
◆前半戦国語力開発講座
全4回の課題で作品作成に取り組んでいただきます.各回の提出締切前であれば,作品は何案でも提出でき,添削を受けられます.
各回ごとに,課題説明(基本プログラム図等)を順次公開いたしますので,その内容に沿った作品(A2サイズの製図用紙1枚に図面等を記入したもの)を作成して提出していただきます.
作成した作品は,白黒又はグレースケールでA4サイズ1枚にしたPDFファイルにてご提出いただきます.
◆後半戦国語力開発講座
その年の本試験の課題建物で作品作成に取り組んでいただきます.提出締切前であれば,作品は何案でも提出でき,添削を受けられます.
講座開始時に課題説明(基本プログラム図等)を公開いたしますので,その内容に沿った作品(A2サイズの製図用紙1枚に図面等を記入したもの)を作成して提出していただきます.
作成した作品は,白黒又はグレースケールでA4サイズ1枚にしたPDFファイルにてご提出いただきます.
◆ポイント
製図試験における最重要かつ普遍的な採点ポイントは「空間構成」です.空間構成とはゾーニング・動線計画などのことであり,これらを適切に計画するためには,建物の基本機能を理解していなければなりません.また,課題条件(課題文に明記された設計条件)に対応するためにも,建物の基本機能の理解は必要不可欠です.国語力開発講座では,フリープランニング(自由設計)のトレーニングをしながら,建物の基本機能を学ぶことができます.
自由設計のトレーニングをしていただきますが,実際に建築されるような建物を設計するわけではなく,製図試験の課題文を作成するための「模範解答例」となるようなプラン(理想系プラン)を目指していただきます.製図試験の答案用紙はA2サイズですので,敷地面積や建物規模に制限があります.また,課題文としてA2サイズ1枚にまとめなければならないので,要求室等の計画要素の数も限定されます.そのようなことも考慮しながら自由設計のトレーニングをすることで,出題者側の視点も体感することができます.出題者側の視点を知っておくと,課題文を読み取ることが非常に楽になります.
お申込みについて
当講座単体での受講は受け付けていません.当講座を受講するには下記の各受講コースにお申込みください.
前半戦国語力開発講座:年間コース/前半コース
後半戦国語力開発講座:年間コース/後半コース/後半コース添削無しタイプ
各受講コースについてはこちらの受講コース一覧をご覧ください.
建築とは言葉である
ル・コルビュジェ,フランク・ロイド・ライトと並ぶ20世紀モダニズム建築の「三大巨匠」の一人,ミース・ファン・デル・ローエは次のような言葉を残しました.
「建築とは,言葉(ことば)である.」
建築が言葉であるとすると,文法(建物のプランニングルール)を知らなければ,言葉を操る(建物を設計する)ことはできません.教育的ウラ指導では,建築という言葉を学ぶことを「国語力開発」と呼んでおります.
国語力開発講座の目的は「建物のプランニングルール」を身に着けることです.
製図試験は,例えると,プロのサッカー選手になるためのプロテストを受けるようなものです.当然,サッカーのルールを知らずして,プロテストに合格できるわけがありません.にもかかわらず,ほとんどの受験生が,サッカーのルール(=建物のプランニングルール)すら知らないままプロテスト(=製図試験)を受け続けています.その原因は,与えられた課題文を右も左もわからないまま,ひたすら解き続ける学習しか行っていないためです.与えられた課題文をひたすら解き続けているだけでは,「サッカーのルール(=建物のプランニングルール)」をいつまでたっても身に着けることはできないのです.
建物のプランニングルールとは,どのような建物にも共通する「基本ルール」です.製図試験で確実に合格するためには,その基本ルールを身に着けなければなりません.そして,その基本ルールを身に着けるために,国語力開発講座では,フリープランニング(自由設計)のトレーニングをしていただきます.課題を解いて答案の添削を受けるだけでは,製図試験で勝てるプラン(合格プラン)を作成するための基本ルールを身に着けることはできないからです.逆を言えば,この国語力開発講座で自由設計のトレーニングに取り組んでいただければ,合格プランを作成するための基本ルールが身に着きます.基本ルールさえ身に着けてしまえば,本試験課題がどのような課題だとしても,本番のプランニングで悩むことはありません.