H23 後半戦通信添削講座 Oさんの声(大阪府)
設計製図4回目にしてようやくのランク1でした。
ありがとうございました。
試験中の思考過程等を報告します。
時間配分は、
エスキス-1h50m、計画の要点-50m、作図-2h50m、チェック訂正-1h、でした。
試験中、頭の中はスッキリしていたのですが緊張のせいか手の力加減がコントロールできず、文字は右手に左手を添えて書き、やっと読める程度でした。
しかし、あせりはほとんどありませんでした。
以下、順不同で申し訳ありませんが各項目について・・・。
[病院に併設]— 設計条件としては無視
[車寄せ]— 明快で余裕を持った通り抜け型
・主動線部分を明るく開放的にする為、ピロティ利用無し
・計画の要点に記述あるため、施設的に重要な部分としてアピール
[明るく開放的な空間]—「食堂」「食堂・デイルーム」「レクリエーションルーム」を最優先で南面
・3室名が課題文中に念押しのように登場
[光庭]— エスキース当初に切り捨て
・計画の要点に[共用部への自然光の取り入れ]の記述がない
・プランの難易度を上げない
・条件に対して外壁面からの採光で充分
[レクリエーションルーム]— 南面、エントランスホールに隣接、EVに近接、22 X 7m
・明るく開放的に
・全利用者が利用
・室の規模から、異なった行事の同時利用もあり、室形状は少々細長くても整形に
・カラオケ大会もある事から視線を考慮し無柱
[厨房と食堂等の関係]— 厨房を北寄りのサービス用EV近辺に配置
・厨房を南寄りに計画すると他への影響が大きい
・各階での運搬距離は少々長くてもOK
・ワゴン置場として1階サービス用EV前にホールを計画
[会議室]— 管理部門と利用者部門の中間に配置
・管理者と利用者のどちらも利用する為、両者のゾーンに出入口を設ける
[洗濯室]— 2階、EV近辺に配置、比較的大きい空間
・入所者の家族が利用する為、基準階からの動線を短く
・利用日(週末の面会時)が重なる
[施設利用者部門と管理部門とを適切にゾーニング]— 明確に見える様なるべく括ってアピール
・部門分けが曖昧な施設にあって、あえて留意事項に上がっている
[デイケアのプラン]—「機能訓練室」「浴室B」「食堂・デイルーム」をまとめて2階に計画
・2階での配置が無理がない
・入所者も利用するため縦動線を短く
・入所者も利用する「機能訓練室」「浴室B」はEV近辺に配置
・通所者のみ利用する「食堂・デイルーム」は入所者が通過しない部分に配置(入所者と通所者のゾーン分け)
[療養室]— 東南西面にバルコニー無しで配置、室面積 4人室 42m2及び36m2・個室 21m2
・日照等のため北面配置無し(明るく開放的)
・敷地東西の集合住宅に対してのプライバシーに関しては考慮せず
・バルコニー条件無し、時短や整合性ミスの点からも未設置
・全体面積や車寄せ等を優先する為、療養室の均等な室面積を犠牲に
[利用者用EV]— 2台 エントランスホールに隣接
・レクリエーションルームの扱いが大きく利用頻度が高いと思われ、上階からの移動が多い
・入所者の2階への移動が頻繁
[サービス用EV]— 1台 北寄り 通用口、厨房に近接
・南寄りに計画すると他への影響が大きい
[便所]— 各階、多めに計画
・施設の特性から利用頻度が高い
・基準階については各療養室に便所がある為、食堂部分にのみ計画
[PS・EPS]— 用途表記無し、上下階1スパン程度横引きアリ、EPSは同位置
・PSは排水量をメドに神経質にならずに計画
[耐力壁]— 記入 XY方向共2面 バランス悪し
・記入しない事よりもアピールできると判断
[面積記入]— 便所等は未記入
・時短の為、便所等の未記入は減点があっても小さいと判断(おかげでエントランスホールまで未記入)
※作図について
・0.5、Bの芯を使用(ただでさえヘタな文字がぼけて見えないように0.5芯を使用)
・以下、時短のために
1.ドアの軌跡、窓の芯線、壁の止り、便所内等、手が紙の上を移動しない範囲では、
フリーハンド(私は、広い範囲や長い線は定規の方が圧倒的に速いです)
2.寸法線のドットは●ではなく/
3.PS(スラブ開口がない)にX表記なし
4.窓は単線表記
5.梁伏図に開口部の腰壁の表記なし
※試験後、気になった事
・基準階の廊下幅員(中廊下)が3m
・療養室Aの6室中4室の面積が36m2
・洗濯室の面積が大き過ぎる、配置が悪いのでは
・上下足履き替え部に「沓脱ぎ」のところを「踏脱ぎ」と記入(3ヶ所)
・消火設備に関して表現なし
・計画の要点
・駐車場についての記述がない
・小梁の配置について「梁で囲まれた面積が30m2程度」のところを
「小梁1本あたりの負担面積」と記述
※他
通信添削等で何度も耳にした「勝負は空間構成で決まる」という言葉が、試験中ずっと頭の中にありました。
おかげで細かい事にはとらわれずにプランが出来たと思います。(切り捨て過ぎかもしれませんが)
今回の課題はとらえどころが無くフワフワした感じを受けたのですが、パズル的に解くよりは、使用者目線で実務的に考える方が有利だった様な気がします。(割り切りも含めて)
又、エスキースにあたり、計画の要点の記述項目が各因子の重要度に関してかなりのヒントになると思います。(取捨選択、優先順位等)
ウラ指導様との出会いは「法規のウラ指導」を書店で見つけた時です。
加えて通信指導の2年間で勉強法が変わりました。
おかげさまでなんとか無事生還できました。
本当にありがとうございました。